2007/07/08

ブッシュ大統領へのプレゼント

先月6月8日にポーランドを訪問したアメリカのブッシュ大統領はポーランドの カチンスキ大統領からプレゼントを受け取りましたが、この公式プレゼントとしてチメルフFPAS社のフィギャが選ばれました。
選ばれたのはブッシュ家の愛犬と同じCM136「スコティッシュテリア」でした。
FPAS社では1-12番目に制作した作品は家族のために作ると伝えられていますが、今回は1番をブッシュ大統領に譲ったようです。1961年ナルシェヴィッチ氏デザインのものです。

2007/04/09

カタログ掲載

5月に発行される某社の通販カタログに掲載されることになりました。

2006/08/13

サンショウウオ

この写真はチメルフFPAS社の通路の壁です。写真の入った額縁の間の壁に置かれているのがCM058 オオサンショウウオ です。 ポーランドでは家を火から守るサンショウウオはこのように飾るようですね。 アダム・スパワ社長の家にも同じように飾ってありました。 まさに日本で言う火ぶせのお札です。

2006/07/25

チメルフの名工

現役で活躍するチェスワフ・ヴォシェク氏

当時の型を基にモールドの復刻制作を続けるチェスワフ・ヴォシェク氏は50年のキャリアを持つ造形師としてアダム・スパワ氏の呼びかけに参画しています。 ヴォシェク氏にはポーランド文化財の復元に貢献した功績により、2002年9月23日、ワルシャワのベルベデ-レ大統領宮殿「白の間」で大統領夫人から「ポーランド復刻十字騎士勲章」が授与されました。

2006/07/19

制作工程 

チメルフのフィギャは一般に白地をそのまま生かし、その上に流れるような黒い線を加えることによって独特の雰囲気を出している作品が多いのですが、中には一旦、全体を黒の顔料で覆って焼成した後に掻き落しにより模様とつけていく作品もあります。この場合は黒地を生かし、掻き落した後にさらに釉薬をかけることになります。 このCM118 「プードル」がその例です。傍らで見ていると掻き落しにはかなりの力をかけていることがわかります。 力をかけないとうまく掻き落せないし、かけすぎると折角の紋様が崩れるし、このバランスが難しく、たいへん手のかかる作業でした。

2006/07/17

トマシェフスキー教授のアトリエ

NYマンハッタンから車で一時間ほど、コネティカット州のイーストンにアトリエをかねたトマシェフスキー氏の自宅がある。 氏の多くの作品は室内と2エーカーほどの庭に展示されている。40年ぶりにチメルフ・フィギャの新作を手がける傍ら、氏の創作は自ら「炎のアーティスト」と呼ぶように、大きな赤銅の板をカッターとバーナーを使いながら制作する赤銅と自然の石、樹木を組み合わせる作品と、この写真のような、紙をあぶって焦げ目をつけながら描く「絵画」に力を入れている。

画面向かって右側はトマシェフスキー氏がイラク戦争にインスピレーションを得て描いた炎の絵画。


前の晩の強い風に倒れた庭の作品を起こすトマシェフスキー教授。この写真は今年の2月に訪問した際のものです。

トマシェフスキー教授の近況と作品

教授によるタイトルが「Happy Walk」。 作品から受ける印象とタイトルの軽さがいかにも不釣合いのような気がして日本名を当社役員が「踏舞」としました。 ただ、しばらく眺めていると、この赤銅製の女性の幸福感に満ち溢れ楽しげに軽くステップを踏む様子は原題が相応しいような気になってきました。472,500円 (税込) 高さ 47cm。 当社役員撮影。

トマシェフスキー教授の作品と近況

当年83歳のトマシェフスキー教授がカッターとバーナーと格闘しながら今でも精力的に新しい作品を作り上げています。この作品は赤銅製で教授が名づけたタイトルが「チア・ガール」。当社役員による命名が「喝采するミューズ」。525,000円(税込)。高さ 68cm。 写真撮影は当社役員

ショーウィンドーのチメルフ


地下鉄銀座駅構内にあるショーウィンドーで見かけたCM076 「初めての舞踏会

隣りのウィンドーにはCM073 「オペラ歌手」が。

2006/07/16

ショーウィンドーのチメルフ

昨年の秋、とあるショーウィンドーに飾られたCM117 「チャウチャウ」を見つけました。すっかり秋の装いに包まれたウィンドーの中で 妙にしっくりと落ち着いた光景でした。

2006/07/15

チメルフのショールーム


FPASの工房には、白磁の作成から最終工程までのすべてが一箇所に集まっています。それだけではなく、アダム・スパワ氏多くの人にこのチメルフの歴史や陶磁器制作過程を知ってもらおうとこの工場全体のショールーム化を進めています。具体的には以前の窯の内部をチメルフの歴史を学ぶプレゼンテーション・ルームに改装したり写真のような全作品のショーケースを公開しています。

CM101 コーヒーセット イナ (トマシェフスキー教授  1962年作品)世界限定モデル

2006/07/14

ある日の銀座4丁目

バレンタイン・デーの週、4丁目の角に突然ミロのヴィーナスが7体出現。もっと近づいて見ると。

白い6体のヴィーナスの真中はチョコレート色のヴィーナスが。 前にあるのがチメルフ・フィギャ。

CM179 レディ トマシェフスキー教授の2005年モデルでした。

2006/07/13

絵付け工程

CM082 「初めての舞踏会」を描く絵付け師

絵付けの工程では女性の絵付け師6人ほどが真剣なまなざしで絵付けに集中しています。今、彼女が手にしているのはCM082 「初めての舞踏会」のスカートの裾の縦じまを11本丁寧に仕上げていきます。 腰のあたりでまとまっている黒いラインは裾に近づくにつれ気持ち間隔が広がります。定規などは使わず、まっすぐに、等間隔に、しかも微妙に広く。 単純な絵柄にも拘わらす張り詰めた緊張感が見ているものにも伝わります。 裾の方から腰に向かって筆をおいてから筆を上げるまで、ゆっくりと、でも、すばやく。 この間、彼女の呼吸は止まります。 机の向こうにはCM001「寝そべる雌猫」が焼成を待つばかりで並んでいました。

父の日のショーウィンドー その2

マンモス (CM126)と髭剃りセット

手長ざる (CM055)と髭剃りセット


2006/07/11

父の日のショーウィンドー その1

スレイテリア(CM137)とコリー(CM009

父の日を間近に控えたある日、銀座4丁目地下のショーウィンドーに飾られたチメルフ・フィギャ2体。

2006/07/10

アダム・スパワ社長


正門の前に立つアダム・スパワ社長

正門の鉄扉には彼のイニシャル「A」が左に、「S」が右側にデザインされています。
196452日の大火事の時、8歳だったスパワ氏は工場の中に巣をかけて
いた鳩が子鳩を救うために何度も煙の中に飛び込んでいく様子を、今でも
思い出すと語っていました。 それから32年後、思い出の工場のオーナーとなり、 地下に眠っていた当時の型を発見し、以来チメルフ・フィギャの復刻が開始されたのです。

CM129「猫のオーケストラ」の原図(アダム・スパワ氏邸)


アダム・スパワ氏は自らフィギャのデザインも手がけています。

彼の代表的な 作品はCM129「猫のオーケストラ」です。

2006/07/09

FPAS社

FPAS社の正門

FPAS社はポーランドの首都ワルシャワから車で3時間17世紀からの陶磁器の伝統と歴史を持つチメルフの町はずれにある。 アルファベットで展開するとFABRYKA PORCELANY AS、最後のASは現オーナーである Adam Spala氏の頭文字を取ったもので、日本語に敢えて訳すと「アダム・スパワの磁器工場」 とでも言うのだろう。 ちなみにポーランド語のSpala氏の最後の子音lには交差する斜めの
直線がある。 このため、英語で言う「L」の発音ではなくどちらかと言うと「W」の発音に 近く聞こえる。従って「スパラ」ではなく「スパワ」と呼ぶことになります。

建屋の入り口

大きな鉄扉の正門を入ると大きな庭が右手にひろがり、その前にFPAS社の入り口が開いています。昔の建屋そのままですが、外壁は塗り替えて綺麗に仕上がっています。ただ、昔の様子を伝えるために外壁の一部は以前の状態のままにしてあります。上の写真入り口の右上、窓の下の四角い部分が従来の壁として残されています。