
選ばれたのはブッシュ家の愛犬と同じCM136「スコティッシュテリア」でした。
FPAS社では1-12番目に制作した作品は家族のために作ると伝えられていますが、今回は1番をブッシュ大統領に譲ったようです。1961年ナルシェヴィッチ氏デザインのものです。
ポーランドが誇る磁器チメルフ・フィギャ。40年の眠りから今蘇る ミッドセンチュリーの粋をご紹介します。
NYマンハッタンから車で一時間ほど、コネティカット州のイーストンにアトリエをかねたトマシェフスキー氏の自宅がある。 氏の多くの作品は室内と2エーカーほどの庭に展示されている。40年ぶりにチメルフ・フィギャの新作を手がける傍ら、氏の創作は自ら「炎のアーティスト」と呼ぶように、大きな赤銅の板をカッターとバーナーを使いながら制作する赤銅と自然の石、樹木を組み合わせる作品と、この写真のような、紙をあぶって焦げ目をつけながら描く「絵画」に力を入れている。
画面向かって右側はトマシェフスキー氏がイラク戦争にインスピレーションを得て描いた炎の絵画。
前の晩の強い風に倒れた庭の作品を起こすトマシェフスキー教授。この写真は今年の2月に訪問した際のものです。
CM101 コーヒーセット イナ (トマシェフスキー教授 1962年作品)世界限定モデル
正門の前に立つアダム・スパワ社長
正門の鉄扉には彼のイニシャル「A」が左に、「S」が右側にデザインされています。
1964年5月2日の大火事の時、8歳だったスパワ氏は工場の中に巣をかけて
いた鳩が子鳩を救うために何度も煙の中に飛び込んでいく様子を、今でも
思い出すと語っていました。 それから32年後、思い出の工場のオーナーとなり、 地下に眠っていた当時の型を発見し、以来チメルフ・フィギャの復刻が開始されたのです。
CM129「猫のオーケストラ」の原図(アダム・スパワ氏邸)
アダム・スパワ氏は自らフィギャのデザインも手がけています。
彼の代表的な 作品はCM129「猫のオーケストラ」です。
FPAS社はポーランドの首都ワルシャワから車で3時間17世紀からの陶磁器の伝統と歴史を持つチメルフの町はずれにある。 アルファベットで展開するとFABRYKA PORCELANY AS、最後のASは現オーナーである Adam Spala氏の頭文字を取ったもので、日本語に敢えて訳すと「アダム・スパワの磁器工場」 とでも言うのだろう。 ちなみにポーランド語のSpala氏の最後の子音lには交差する斜めの
直線がある。 このため、英語で言う「L」の発音ではなくどちらかと言うと「W」の発音に 近く聞こえる。従って「スパラ」ではなく「スパワ」と呼ぶことになります。
建屋の入り口
大きな鉄扉の正門を入ると大きな庭が右手にひろがり、その前にFPAS社の入り口が開いています。昔の建屋そのままですが、外壁は塗り替えて綺麗に仕上がっています。ただ、昔の様子を伝えるために外壁の一部は以前の状態のままにしてあります。上の写真入り口の右上、窓の下の四角い部分が従来の壁として残されています。