2006/07/13

絵付け工程

CM082 「初めての舞踏会」を描く絵付け師

絵付けの工程では女性の絵付け師6人ほどが真剣なまなざしで絵付けに集中しています。今、彼女が手にしているのはCM082 「初めての舞踏会」のスカートの裾の縦じまを11本丁寧に仕上げていきます。 腰のあたりでまとまっている黒いラインは裾に近づくにつれ気持ち間隔が広がります。定規などは使わず、まっすぐに、等間隔に、しかも微妙に広く。 単純な絵柄にも拘わらす張り詰めた緊張感が見ているものにも伝わります。 裾の方から腰に向かって筆をおいてから筆を上げるまで、ゆっくりと、でも、すばやく。 この間、彼女の呼吸は止まります。 机の向こうにはCM001「寝そべる雌猫」が焼成を待つばかりで並んでいました。

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